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(プロ野球を「研究する」編No.12)セイバーメトリクス入門⑧~投手の「真の実力」が測れる「FIP」とは!?~

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第12弾として、

セイバーメトリクス入門⑧~投手の『真の実力』が測れる『FIP』とは!?~」

をお送り致します!!

 

  

<「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

 

 

<はじめに・前回までのまとめ>

 

 まずは、前回までのお話のまとめです。

 

●投手を評価する指標として、「勝敗」も「防御率」も不適切。「DIPS」という思考法に基づく指標で投手を評価すべき。

・勝敗について:(プロ野球を「研究する」編No.8)セイバーメトリクス入門⑤~「勝敗」は不適切!? 投手の適切な評価を行うための指標とは!?~ - プロ野球FUN

防御率について:(プロ野球を「研究する」編No.9)セイバーメトリクス入門⑥~「防御率」まで不適切!? 投手評価は○○と××と△△でせよ!!~ - プロ野球FUN

 

「DIPS」とは、「投手は、運や味方の守備力が絡まない『奪三振』『与四死球』『被本塁打』の3つのみで評価すべき」という思考法。この思考法は、データによって正しさが証明されている。

(プロ野球を「研究する」編No.10)セイバーメトリクス入門⑦~投手評価手法「DIPS」の正しさを証明する「秘密のデータ」とは!?~ - プロ野球FUN

 

 今回は、DIPS」に基づいた指標の代表格である「FIP」をご紹介します!!

 

 

FIPについて>

 

 まず、「FIP」の公式をご紹介します。公式は、以下の通りです(若干複雑なので、私もよく細かい部分を度忘れしますw)。

 

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 ご覧の通り、奪三振」「与四死球」「被本塁打」のみで公式が構成されています!!「DIPS」の考え方に基づいていると言う事ですね!! つまり、投手の「真の実力」を見る事ができる指標という事です!!

 

 防御率と同じ様に、数値が低ければ低い程優秀です。

 

 そして、計算式を見ての通り、リーグ平均の防御率と、リーグ平均のFIPが同じになる様に作られているため、平均以上・以下の基準値も防御率と同じです。

 

 また、防御率FIP単純比較も可能です。

 

 防御率の方が、FIPより良い(実力の割に自責点が少ない)場合は、幸運や味方の好守に恵まれた可能性が高いと言えます。

 当然、次の年は、防御率悪化する可能性が高いです。


 逆に、防御率の方が、FIPより悪い(実力の割に自責点が多い)場合は、不運や味方の拙守に見舞われた可能性が高いと言えます。

 当然、次の年は、防御率改善される可能性が高いです。

 

FIPの公式の意味について

 

 公式の係数についてですが、当然、本塁打を防ぐ事・四死球を防ぐ事・三振を奪う事は、それぞれ価値が異なる(被本塁打は、即座に失点に繋がるので、1本当たりの損失が大きいと考えられる)ため、その点を反映するために、過去のビックデータを分析し、それぞれが1個当たり何得点増やすのか(減らすのか)を調べ、それを基に係数が付けられています

 

 若干複雑に見えますが、各項目の数値が分かってしまえば、後はそれを公式に当てはめてエクセルや電卓で計算すれば良いので、意外に難しくありません。 

 

FIPの公式は、サイトや機関によって異なる事もある

 

 なお、上記の公式は、「勝てる野球の統計学 セイバーメトリクス」の、53・54Pに掲載されている公式に基づいたものです。

 セイバーメトリクスの研究会社の大手・データスタジアム社が利用している公式ですが、サイトや機関等によって公式が異なる場合があります。

 

 上記の公式は、当ブログでは、「データS社方式(のFIP)」と呼んでいく事とします(何も表記が無い場合のFIPも、こちらです)。

 

●お馴染みのDELTA社のFIPは、公式が異なる

 

 当ブログがデータをよく引用させていただいている、DELTA社主宰のこちらのサイトでは、以下の公式でFIPが算出されています。

 当ブログでは、DELTA社方式(のFIP)と呼んでいく事とします。

 

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 FIPのリーグ平均は、防御率ではなく、失点率(失点÷投球回数×9)になる様に作られているため、平均以上・以下の基準値は失点率となります(当然、FIPの数値が低い方が優秀)。

 もちろん、その投手の防御率ではなく、その投手の失点率と比較して、翌年の成績を予想するという形になります(「失点率がFIPより悪ければ、翌年は失点率が改善され、その分防御率も改善される」等)。

 

 計算式や基準値・比較対象は異なりますが、「投手の真の実力を測る」というコンセプトは同じです。

 


FIP(データS社方式)の基準値>

 

 先述した通り、FIP(データS社方式)は、リーグ平均の防御率と、リーグ平均のFIPが同じになる様に作られているため、平均以上・以下の基準値も防御率と同じです。そして、近年のプロ野球におけるFIPの大まかな基準値を以下に掲載します。

 

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 ぜひ、明日からFIPを用いた投手評価に挑戦してみてください!!(以下は2017年のプロ野球FIPのベスト3・ワースト3です。意外な発見があるかも!?)

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<おわりに>


 以上4回に渡ってセイバーメトリクスによる投手評価、とりわけFIPのお話をしてまいりました。

 

 投手を評価する指標として、「勝敗」だけでなく、「防御率」も不適切で、「フェアグラウンドに飛んだ打球が、安打になるかどうか」は、味方の守備力や運に大きく左右されるため、セイバーメトリクスの世界では、投手は奪三振」「与四死球」「被本塁打」の多寡で評価すべきだと考えられており、その思考法「DIPS」に基づいた指標である「FIP」は、投手を正当に評価できるという内容でした‼

 

 いかがだったでしょうか!? 野球に詳しい方もそうでない方も、驚いたり、感動したり、楽しんでいただけたのなら、筆者としてこれ以上の喜びはありません‼

 次回の記事もお楽しみに‼

(公開が前回記事の予告より1日遅れた事を謝罪いたします。申し訳ございません。) 

 

 

<関連記事>

 

 当記事と関連する記事です。よろしければ、ご覧お願いいたします。

 

・以下の記事では、NPB(日本のプロ野球)の現役投手の被BABIP(フェアグラウンドに打たれた打球が、安打になった確率)が、「年ごとの変動が大きく、長期的に見ると、どの投手も同じ様な値が出る」事を証明しています(被BABIPは、投手の実力に依存しないという事と、FIPの正しさを証明しています)。

(プロ野球を「研究する」編No.69)NPBの投手の「被BABIP」を検証する - プロ野球FUN

  

 

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