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(プロ野球を「研究する」編No.52)データで選ぶ2018プロ野球「ワーストナイン」を発表!! 日本記録保持者や球界を代表する名手が選出!?

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 こんにちは!! と申します。当ブログにお越しいただき、誠にありがとうございます。

 今回は、

プロ野球を『研究する』編」

の第52弾として、

「データで選ぶ2018プロ野球『ワーストナイン』を発表!! 日本記録保持者や球界を代表する名手が選出!?

をお送り致します!!

 

 

「研究する」編で使用される、”奇跡の野球の分析手法”「セイバーメトリクス」とは!?>

 

 セイバーメトリクスとは、野球の戦略・戦術や競技者(選手)を、統計学すなわち「科学」を用いて分析・評価するという、今までにない斬新な手法の事です。野球の本場・アメリMLBでは、この手法を導入したオークランド・アスレチックスが、資金難による低迷から脱して常勝球団になった事等もあって、セイバーメトリクスの有用性が認められており、この手法を用いた球団運営が主流となっています。

  野球の常識を覆し、弱小球団を常勝球団に変貌させる等の数々の奇跡を起こした、いわば”奇跡の野球の分析手法”であり、これを知れば、あなたも「超」野球通です!!

セイバーメトリクス入門シリーズ カテゴリーの記事一覧 - プロ野球FUN

 

 

<はじめに>

 

 スポーツ記者が、そのシーズン最も活躍したと思った選手を、ポジションごとに選出する賞「ベストナイン」。

 2018年も2017年に引き続き、あえてその逆の賞「ワーストナイン2018」を、データを基に選出してみました(以下は2017年のワーストナインの記事です)。

(プロ野球を「研究する」編No.28)データで選ぶ2017プロ野球「ワーストナイン」を発表!! WAR-1.8のDeNA倉本寿彦、-2.0のオリックス小谷野栄一・・・ - プロ野球FUN

 

 「なんでそんな趣味の悪い事をするんだ・・・」と思う方が多いと思いますが(笑)、各球団の首脳陣に、選手起用を再考してもらうため、ひいては、プロ野球界の発展のため、そして、勝利を望むファンのために、あえてそういった選手に焦点を当てる事も必要だと思い、この企画を考案しました

 

(番外編No.11)「レギュラークラスが誰もいない」という問題にどう立ち向かうべきか - プロ野球FUN(よろしければ、こちらの記事もご覧ください。)

 

 

<ワーストナイン2018の選考基準>

  

大手セイバーメトリクス系データ会社・DELTA社様主宰の、こちらのサイトが算出している、WAR(「平均的な『控え選手』と比較して、1年間に何勝分の貢献をしたか」を示す指標)を基に選出する

 

各球団の首脳陣に、「選手起用を再考してもらう」という、同企画のコンセプトに基づき、選考対象は、野手の場合は規定打席に到達した選手とし、投手の場合は、規定投球回数に到達した投手とする。

 つまり、チーム貢献度が低いにもかかわらず、1年間を通じて、レギュラーとして起用されてしまった選手を選出する

 

WARは、平均的な選手が1年間試合に出続けると、2.0前後になるため、選考対象となった選手の中から、WARが1.0を下回った選手を選出する

 つまり、チーム貢献度が、平均的な「控え選手」と同レベル、もしくは「控え選手」未満だった選手(WARがマイナスの選手)を選出する。

 

④両リーグからまとめて選出する。

 低レベルなパフォーマンスで、規定打席・投球回数に到達する程、起用される選手は、そうはいないため。

 

 

<備考>

 

 2017年と変更した点は、複数ポジションに渡って出場し、規定打席に到達した選手も、「複数ポジション部門」で選出したという点です。

 

 2017年は、「同一ポジションで、チームの投球回数の1/2以上守備に就き、規定打席に到達した選手」を、両リーグからまとめて選出するとしていました。

 理由は、複数ポジションに渡って出場した選手は、いわゆる「ユーティリティー・プレーヤー」として価値があると考えたからです。

 

 確かに「ユーティリティー・プレーヤー」は、故障者がどのポジションで発生しても、ポジションに関係無く穴埋めをしてくれるため、WARでは表せない価値があるとも考えられます。

 

 しかし、低レベルなパフォーマンスを続ける選手を、規定打席に到達する程出場させてしまうのも、決してチームにとってはプラスとはならないとも考えられます。

 

 そのため、今回(2018年)は、複数ポジションに渡って出場し、規定打席に到達した選手も、「複数ポジション部門」で選出する事としました。

 

 ただし、今回複数ポジション部門で選ばれた選手は、ユーティリティー・プレーヤーではなく、「レギュラーとして期待されている様な名前がある選手が、単に複数のポジションを守りながら、レギュラーとして起用されている」というパターンの選手でした(内2人は、複数ポジションといっても、外野と「DH」の兼任だった)。

 ですので、ユーティリティー・プレーヤーとしての付加価値は、無かったと考えて良いでしょう。

 

 なお、今回選考の際に使用した、DELTA社様が算出しているWARのデータですが、規定打席に到達した、野手のWARはこちらのページから、規定投球回数に到達した、投手のWARはこちらのページから見る事ができます。

 

 

<「ワーストナイン2018」発表!!>

 

 では、早速、「ワーストナイン2018」を発表したいと思います!!(表の数値は、先述した、DELTA社様算出のWAR

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●内容が大幅に改善された2018年

 2017年のワーストナインと比較すると、WARがマイナスの選手が減り(4人→1人)、-1.0以下はいませんでした(2017年は2人もいた)。

 また、基準がWAR1.0未満とは言え、WAR0.9の「おしい」選手が2人もおり、0.5未満が8人から5人に減りました。

 全体の選考者数が10人から11人に増えた(2018年の選考基準を2017年に当てはめても、2017年の人数は10人)とは言え、2017年のワーストナインと比較すると、内容面では大幅に改善されている事が分かります。

 

 レギュラー格がいないならいないなりに、競争を促したり、調子の良い選手を使ったり、選手の特性(左投手に強い等)によって使い分ける等(もちろん補強する方法もある)、それだけ各球団の首脳陣が工夫を凝らした選手起用を行ったと言えるので、喜ばしい事です(よろしければ、以下の記事もご覧ください)。

(番外編No.11)「レギュラークラスが誰もいない」という問題にどう立ち向かうべきか - プロ野球FUN

 

 2017年はWAR-1.8だったDeNA・倉本選手は、2018年は大和選手の加入で二塁にコンバートされましたが、OPS.527(出塁率.251・長打率.276)という例年以上の打撃低迷で出場機会を大幅に減らし(85試合の出場で打席数は235打席)、規定打席に到達せず、ワーストナインの選考対象外となりました。

 

 しかし、2017年はWAR-2.0だったオリックス・小谷野選手(2019年から楽天コーチ)は、2018年もOPS.544(出塁率.283・長打率.261)と例年以上に芳しくない成績を残しながら(規定打席には故障のため未到達)、下半身のコンディション不良で登録抹消される6月27日の直前まで、ずっとスタメンで起用されていました

 つまり、故障がなければ、ずっとスタメンで使う可能性があったという事になります(もちろん、どんな事情があろうと、人の不幸は喜ぶべき事ではありませんので、小谷野選手の故障を喜んでいる訳ではありません)。

 

 小谷野選手は2018年限りで引退し、オリックスの監督も、ロッテの監督時代の2010年に日本一経験がある、西村監督に交代しました。

 オリックスの選手起用も改善されてくるでしょう。

 

 小谷野選手がまた規定打席に到達して、WAR-1.0以下を記録していた可能性はありますが、全体的にワーストナインに選ばれた選手の質は上がっています(皮肉ではなく、良い意味で)ので、選手起用は改善されたと言えます。喜ばしい事です。

 

●「日本記録保持者」と「球界を代表する名手」がまさかの選出
 しかしながら、今回のワーストナインは、かなり波乱の結果となりました。

 

 シーズン60本塁打日本記録(アジア記録でもある。世界記録はバリー・ボンズ氏の73本)保持者のヤクルト・バレンティン選手や、2014年にUZR(平均的な同ポジションの野手と比較し、チームの失点を何点防いだかを示す指標)22.2を記録する等、セイバーメトリクス界では、球界を代表する名遊撃手として知られる、オリックス・安達選手までもが選出されてしまったのです。

 

 バレンティン選手は守備に弱点を抱え、2018年はUZR-21.5を記録してしまい(打撃ではOPS.904を記録)、安達選手は逆に打撃に弱点を抱え、2018年はOPS.538(出塁率.261・長打率.277)を記録してしまいました(守備ではUZR9.4を記録)。

 

 お互いに際立つ長所を持ちながらも、短所でマイナスを作り過ぎてカバーし切れず、WARという形で総合的に見ると、レギュラークラスのパフォーマンスができなかったという事になるのです。

 

●望まれる「セ・リーグへのDH制導入」

 総合的に見ると、ワーストナイン級の活躍しかできなかったとは言え、バレンティン選手や安達選手を、他人が羨む程の武器を有しながら、代打要員や守備固め要員等の控え選手にしてしまうというのも、とても勿体無い話です。

 少なくとも、セ・リーグはDH制を早く導入してほしいものです(よろしければ、以下の記事もご覧ください)。

(プロ野球を「研究する」編No.18)セ・リーグへのDH制導入は大賛成!! 本気でプロ野球を「より魅力的」なものにしよう!! - プロ野球FUN

 

 DH制があれば、バレンティン選手の打力を生かす事ができます。

 もちろん、守備負担の無いDHとして出場する分、打たなくてはなりません(WARは守備位置毎に補正値が掛けられる。同じUZRが+5でも、難易度の高いショートでの+5と、比較的難度の低いファーストでの+5では貢献度が異なるため。当然、DHは補正値が大きなマイナス)。

 

 しかし、参考として、2017年にDHとして1年間出場したソフトバンクデスパイネ選手は、545打席(2018年のバレンティン選手は602打席)、OPS.859(同.904)でWAR2.7と、レギュラーとして合格点の数値を記録しました(先述した通り、平均的な選手が1年間試合に出た場合、2.0前後になる)。

 バレンティン選手もDHのレギュラーになり、打力を維持している限りでは、2018年の様なWARを残す事は無いでしょう。

 

 

 次回は、ワーストナインに選ばれた選手の成績詳細を見ていきます。

(プロ野球を「研究する」編No.53)データで選ぶ2018プロ野球「ワーストナイン」に選ばれた選手の成績詳細・寸評 - プロ野球FUN(次回の記事です。)

 

 

(番外編No.11)「レギュラークラスが誰もいない」という問題にどう立ち向かうべきか - プロ野球FUN(よろしければ、こちらの記事もご覧ください。)

 

 

当ブログの記事を最後までお読みいただき、誠にありがとうございました!!